第18回はベライゾンコミュニケーションズ(VZ)です。
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どんな会社??
大手通信サービス業者です。
全米でワイヤレス音声、データサービスと携帯端末の販売のような、通信業界の王道サービスを展開しています。また、メール、モバイルブロードバンド、コンテンツ配信サービスなども提供しており、日本の通信会社と同じようなビジネスモデルですね。
また、固定電話、インターネット接続、ブロードバンドビデオ・データ通信、IPネットワーク、長距離電話サービスなども行っているようです。
現在の株価データ
2017/11/20時点で、50.68$。perは13.01倍です。
配当利回りは4.60%。
また、S&P格付けはBBB+であり、Stable(安定的)です。格付けは2013年、見通しは2015年に変更されました。
株式指標の推移
株価の長期チャート
※画像はgoogle finaceより
2000年近辺で、高値をつけています。その後、高値は更新できていません。
しかし、近年は好景気にも支えられ、なかなかの株価の上昇を見せています。
総売上高
米国の通信業は、もう飽和状態かと思っていましたが現在でも売上は伸びているのですね。
もちろん買収などで成長させている部分もあります。
米yahooの買収はなかなかの衝撃が走りましたね!
1株あたりの利益(EPS)
利益は安定しませんね。
サブプライム問題などの時期には、赤字の年度もあります。通信業は安定してそうなイメージですが、こういった部分は気をつけなけばいけないですね。
自己資本利益率(ROE)
ROEは経営の上手さを示す指標と言われています。日本株の平均が8%程度、米国株が12%程度といわれます。
これも低水準ではないですが、まったく安定感はありません。
15年は100%を超えていますね。こんなにも高いとあまり褒められたものではありません。やはり借り入れが多くなりすぎているにも関わらず、株主還元を無理に推し進めている印象です。
1株あたり純資産(BPS)
やはりと言いますか、純資産は近年急激に減少しています。
借り入れが多くなっているためでしょう。M&Aに資金が必要とは思いますが、本当の優良企業はBPSも右肩上がりに伸びていくものだと、私は考えています。
もちろん株主還元などは重要ですが、債務は当然少ない方がいいですね。ちなみにここ数年では、配当性向が100%を超えるほどの還元を行っている年もあります。
フリーキャッシュフロー
企業が自由に使えるお金がフリーキャッシュフローです。
これがやはり莫大なんですよね。通信業も明日スマホが無くなるといった事態が起こらない限り、継続的に使われるものです。研究開発費はもちろん必要ですが、平常運転の場合は電波がお金を生んでくれるビジネスです。
タバコ産業などもそうですが、キャッシュフローが大きくなりやすい業界だと言えますね。
フィリップモリス・インターナショナル(PM)株の過去のデータ分析~今後の見通しー14-
配当の推移
増配!増配!
こちらは素晴らしいです。競合のAT&Tと同じく、連続増配銘柄です。
というか、ライバルが継続するので辞めるに辞められないのでしょう。笑
連続増配は今のところ10年です。前述しましたが配当性向は高まり結構無理をしているので、もしかしたら減配が来るかもしれません。そこは注意しておきましょう。
まとめ
世界最大級の通信インフラ業のVerizon Communications(VZ)の分析でした。
通信業ということで安定しているかと思いきや、案外そうでもありません。M&A資金として、大量の借り入れがありますし、株価も右肩上がりという訳ではありません。
ですが、何度も書いているように近年はM&Aを繰り返し事業内容の多角化を進めており、売上自体は右肩あがりになっていました。これらの多角的な事業が収益に大きく貢献するかどうかをしっかりと見守り、投資に値するかどうかの検討を進めるべきでしょうね。
今回見た指標からはそれほど魅力には感じませんでした。
「売上が利益に繋がりそうかどうか」これが今後の株価を左右しそうですね。
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