第59回はコムキャスト(CMCSA)です。
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どんな会社??
米国のケーブルテレビ事業者です。ケーブルテレビだけでなく、高速インターネットやIP電話サービスなども展開しています。また、映画制作のユニバーサル・ピクチャーズ、そしてユニバーサル・スタジオの運営なども行っています。
日本のUSJの運営権も保有しており、おそらくかなり利益には貢献しているものと思われます。
USJもかなり勢いがありますからね。
現在の株価データ
2018/04/19時点で、33.27$。perは15.9です。
配当利回りは2.28%。
また、S&P格付けはA-であり、Watch Neg(暫定的ではあるが消極的)です。
それほどperは高くありませんね。
株式指標の推移
株価の長期チャート
※画像はyahoo finaceより
濃い水色がコムキャストのチャート、薄い水色は比較対象であるS&P500です。
全ての期間において、S&P500のパフォーマンスを大幅に上回ることができています。
素晴らしい推移です。第二次世界大戦後のテレビの爆発的な普及を背景に、巨大企業に成長しました。
総売上高
非常に順調に拡大できているようです。
特に文句のつけどころはありません。youtubeをはじめとしたインターネット動画サービスの普及により、従来型テレビ事業の衰退が盛んに言われていますが、ここは特に苦にすることなく売り上げを伸ばし続けているようです。
1株あたりの利益(EPS)
リーマンショック時の落ち込みも大きいものではなく、売上の増加とともに利益も増加しています。
自己資本利益率(ROE)
ROEは経営の上手さを示す指標と言われています。日本株の平均が8%程度、米国株が12%程度といわれます。
ようやく上昇してきた感じですが、安定して20%を超えることはできていないようです。
もう1伸び期待したいところですね。
1株あたり純資産(BPS)
資産の積み上がりもおおよそ順調です。
特に問題はありません。
フリーキャッシュフロー
企業が自由に使えるお金がフリーキャッシュフローです。
これも非常に順調に積みあがっています。
配当の推移
近年は積極的に増配中です。
現在の配当利回りは2.3%程度と、それほど高い水準とはいえません。
ただコムキャストは配当と並行して、自社株買いも積極的に進めているので株主還元は充分にできているのではないかと思われます。
まとめ
世界最大のケーブルテレビ事業者、コムキャスト(CMCSA)の分析でした。
なかなか魅力的に見えました。
それでいてperが16%程度とそれほど割高感がないこともいいですね。
ただ、17年度は突然EPSが跳ね上がっているので、本業の利益ベースでのperはもう少し高い水準であることが予想されます。
例えば16年度の利益でperを計算すると、35倍程度でしょうか。
そういったことも織り込んで検討を進めていきたいと思います。もう少し様子見です。
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